2014年入社

営業職 工学研究科
応用化学専攻

入社後2年間、研究開発部門にて新製品の開発に携わった後、2016年夏に事業部門に転属。現在の主な業務は、樹脂エマルジョン製品の営業販売と新規製品の開発。

会社とお客様の「接点」で、
求められる製品を創り出す。

私が担当する「樹脂エマルジョン」は、塗料やインクをはじめ、化粧品、繊維、製紙など幅広い産業分野で使われる材料です。従って、幅広い顧客ニーズが有り、それらニーズに応えられる当社製品を提供することが求められます。
顧客開拓とは単なる「売り込み」ではなく、お客様が本当に求める製品を、お客様と共に創造していくことだと私は考えています。様々な業界の動きにアンテナを張り、問い合わせ履歴などのデータも踏まえて候補先を選んでコンタクトをとり、訪問することから営業活動は始まります。そこで興味を持ってもらえれば、実験用のサンプルの提供や研究部門を同行しての詳しい説明に進め、実験室レベルから徐々にスケールアップしていって、最終的には量産レベルでの採用を目指していきます。
この過程で会社とお客様との“接点”になり、さまざまな情報を整理・統合しながら進むべき方向をコントロールしていくことが営業職の醍醐味です。初回訪問から採用に至るまでには１年、２年という長い時間を要し、お客様の方針転換などで案件が立ち消えになるケースも珍しくありません。だからこそお客様の要求を満たす製品が完成し、採用になった時には大きな達成感が得られるのです。

「仕事はチームでする」ことを学んできた。

正直に言うと、営業部門への異動を打診されたときには、かなり迷いました。高校時代に化学の面白さに目覚め、大学でも化学を専攻。開発者になりたくてこの会社に入った私は、それまでの２年間を希望通りに研究職として過ごしてきました。もともと人と話すのは得意ではなく、部屋で黙々と実験している方が性に合うと感じていました。考えを変えるきっかけになったのは、その時相談した研究所の上司の言葉です。実はその上司も営業職を経験した人でした。「若い時に営業をやっておいて良かったと思う」その言葉が心に響きました。もしかすると自分を変えるチャンスなのかもしれない。チャレンジしてみよう、と決心しました。
営業に移った当初は色々失敗もしました。なまじ化学の知識があるので、お客様から受けた要望に対して他部門に相談もせず勝手に「無理です」と返答し、上司から「もっと周りを見ろ」と注意されたこともあります。そのうちに研究や生産部門の人達と話すなかで、自分には無い視点やアイデアや経験にもとづく知見など、教えられる場面が増えていきました。そして仕事は一人ではなく、「チーム」でやるものだということが少しずつ分かってきました。同時に社内の各部門を束ね、お客様に最前線で向き合う営業という仕事がどんどん面白くなっていきました。

今後の目標は？

次代の「柱」を
自分たちのチームで
生み出したい。

すべての起点となる顧客接点に立って新製品の「種」を探し出し、各部門と連携しながらその「種」を芽吹かせ、育てていく。そうした意味では営業も開発チームの一員なのだということを、私は営業を通じて学びました。将来の夢は、吸水性樹脂に続く住友精化の主力製品を生み出すことです。職種へのこだわりはありません。どんな形でも構わないから、社会に新たな価値を創出するチームの一員になりたいと思っています。