AQUPEC(アクペック)
特徴
- 架橋型アクリル酸系水溶性ポリマーです。
- 水、アルコール等の溶媒に対し低濃度でも高い増粘効果を示します。
- 中和後の増粘液はチキソトロピック性で高い降伏値を示します。
- 高粘度の増粘液においても曳糸性を示しません。
- 中和後の増粘液は高い透明性を示します。
- 幅広いpH領域(pH5-11)で高い増粘効果を示します。
AQUPECは良好な触感、適度な粘性、安定性を創出する汎用的な増粘剤です。
AQUPECは様々なユーザーニーズに応じて粘性だけではなく、新触感や界面活性剤の低減化による乳化作用など種々の特徴を付与できるレオロジー改質剤です。
AQUPECは水やアルコールに増粘分散安定性を付与することができるアクリル酸系ポリマーです。
用途例
- 化粧品
- トイレタリー
- ハウスホールド
- 医薬
グレード・物性一覧
化粧品成分表示名称:カルボマー
医薬部外品原料規格成分名称:カルボキシビニルポリマー
INCI Name:Carbomer
製品名 | 外観 |
0.2% 粘度 (mPa・s) |
0.5% 粘度 (mPa・s) |
pH | 特徴 |
包装単位 (kg) |
---|---|---|---|---|---|---|
HV-801EG | 白色粉末 |
2,500-6,400 |
5,400-11,400 |
2.7-3.3 |
低毒性ソルベントグレード 顆粒状でハンドリング性がよく、水への分散性に優れたタイプです。 イオンの影響を受けにくいので、塩を含む液の増粘に適しています。 |
20 |
HV-801EG-300 | 20 | |||||
HV-805EG | 白色粉末 | 15,000 - 30,000 | 40,000 - 60,000 | 2.7-3.3 |
低毒性ソルベントグレード 顆粒状でハンドリング性がよく、水への分散性に優れたタイプです。 透明性に優れ、低濃度でも高い粘性を示します。 |
20 |
HV-805EG-300 |
20 |
化粧品成分表示名称:アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー
医薬部外品原料規格成分名称:アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
INCI Name:Acrylates/C10-30 Alkyl Acrylate Cross Polymer
製品名 | 外観 | 1.0% 粘度(mPa・s) |
1.0% 中和液+1.0%NaCl 粘度mPa・s |
特徴 |
包装単位 (kg) |
---|---|---|---|---|---|
HV-801ERK | 白色粉末 | 25,000 - 45,000 | 4,000 - 10,000 |
低毒性ソルベントグレード 流動性が高くハンドリングに優れたタイプです。耐塩性があり、乳化力に優れています。 |
22 |
HV-803ERK | 白色粉末 | 47,000 - 77,000 | 4,000 - 10,000 |
低毒性ソルベントグレード 流動性が高くハンドリングに優れたタイプです。耐塩性があり、乳化力に優れています。 |
20 |
化粧品成分表示名称:カルボマー
医薬部外品原料規格成分名称:カルボキシビニルポリマー
INCI Name:Carbomer
製品名 | 外観 |
0.5% 粘度 |
特徴 |
包装単位 (kg) |
---|---|---|---|---|
SW-705E | 白色粉末 | 45,000-65,000 |
自己膨潤性を有し、非常に高い分散性・溶解性を示します。 従来品に比べアルコールジェルの透明性に優れています。 みずみずしい触感が特徴です。 |
15 |
化粧品成分表示名称:アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー
医薬部外品原料規格成分名称:アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
INCI Name:Acrylates/C10-30 Alkyl Acrylate Cross Polymer
製品名 | 外観 |
0.5% 粘度 (mPa・s) |
特徴 |
包装単位 (kg) |
---|---|---|---|---|
SW-703ER | 白色粉末 | 25,000 – 45,000 |
自己膨潤性を有し、非常に高い分散性・溶解性を示します。 |
15 |
SW-705ER | 白色粉末 | 45,000 – 65,000 | 15 |
化粧品成分表示名称:カルボマーNa
医薬部外品原料規格成分名称:ポリアクリル酸塩
INCI Name:Sodium Carbomer
製品名 | 外観 | 0.2% 粘度(mPa・s) |
0.5% 粘度 |
pH | 特徴 |
包装単位 (kg) |
---|---|---|---|---|---|---|
MG N40R | 白色粉末 | - | 15,000 - 30,000 | 5.5 - 6.5 |
既中和タイプのカルボマー 水分散時の中和処理が不要であり、さっぱりとした軽い触感のゲルになります。 |
20 |
分散・中和方法
AQUPECは水などの極性溶媒に不用意に分散させると粒子の固まり(ママコ)が生じます。
参考までに効果的なAQUPECの分散・中和方法を以下に示します。
(a)水への分散・中和方法
- 攪拌中の液体の渦の中へ粒子の固まり(ママコ)が生じないように、徐々に添加してください。
- AQUPECを添加後、均一な低粘度の液になるまで攪拌を続けてください。(分散工程)
- 分散工程終了後気泡を取り除き、攪拌を続けたままで、中和剤を加えます。液は直ちに粘性を帯びてきます。
(b)有機溶媒への分散・中和方法
有機溶媒での分散・中和では、中和剤の選択がとても重要になります。適当な中和剤を用いることで、最大の増粘効果を示し、優れた安定性を示します。
- 単一溶媒での分散方法
- AQUPECを攪拌中の溶媒の中に粒子の固まり(ママコ)が生じないように徐々に添加し、分散させます。
- 均一な分散液作製後、攪拌を続けたままでアミン※もしくはアミン※溶液を加えることにより、直ちに増粘させることができます。
- 混合溶媒系での分散・中和方法
- 最も極性の低い溶媒に攪拌しながらAQUPECを加え、均一に分散させます。
- 極性の高い溶媒にアミン※を加え、①で作成したAQUPEC分散液に攪拌しながらアミン※混合溶液を加えることにより直ちに増粘させることができます。
- アミン※の添加量はアミン※とAQUPECの重量比約1:1を目安とし、pH調整(アミン※とAQUPECの比率調整)を行ってください。
上記方法はあくまでも一例です。詳細につきましてはお問合わせください。
- 推奨するアミン:ジイソプロパノールアミン、ジ(2-エチルヘキシル)アミン、トリエタノールアミン