機能マテリアル事業
食品包装材用のバリアコート&ヒートシール ザイクセン
世界で脱プラスチックの動きが増すなか、
プラスチック使用量の削減を期待できる、
コーティング紙が注目されています。
住友精化は、食品包装材用のコーティング剤を
ご提案します。
特 徴
- ポリオレフィン樹脂の水系ディスパーション。
- 有機溶剤(VOC)やフッ素、シリコン、スチレン等の成分を含まない。
- 紙にコーティングすることで、耐水性、水蒸気バリア性、ヒートシール性を付与することができる。
- ザイクセンを塗工した紙は離解性に優れるため、パルプとの分離が容易です。
- ザイクセンA, ACは各種⾷品接触規則に対応しています。詳細はお問い合わせください。
機 能
① 耐水性
ザイクセンの皮膜は優れた耐水性を示すため、水の浸透を抑えることが可能です。
一般的な他成分のコーティング剤よりも優れた耐水性能を示します。
耐水性評価(cobb吸水法)と
300秒経過後の水滴画像
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評価方法:
坪量209 g/m2の紙に、塗工剤をdry 5μmとなるように塗工、100℃×5minで加熱乾燥し塗工紙を作成。
上記塗工紙をCobb吸水度試験法(JIS P8140)に従い、接触時間300秒で評価。
② 接着性
ザイクセンA, AC塗工紙は100℃からヒートシール性を示します。
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評価方法:
坪量 209 g/m2の紙に、塗工剤をdry 5μmとなるように塗工、100℃×5minで加熱乾燥し塗工紙を作成。
上記塗工紙の塗工面/未塗工面を重ね、所定温度×0.2MPa×3secでシールした。
③ 水蒸気バリア性
優れた水蒸気バリア性を示し、水蒸気の透過を防ぐことが可能です。
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評価方法:
各種サンプルを40℃にて24時間乾燥し、乾燥体を取得。
乾燥体を熱プレスして得た約0.3mmフィルムをJIS K7129-1に従い、透過度試験機により測定した。
用途例
食物包装紙
- 高い耐水性、水蒸気バリア性を示すので、食品の品質を保持します。
- 皮膜は透明性が高いので、印刷後の紙にコーティングしても下地の意匠性を妨げることがありません。
ケース 1(トップ層)
- ザイクセン層
- 他塗工層
- 紙基材
- ・紙へのヒートシール性
- ・耐水性、水蒸気バリア性
ケース 2(中間層)
- 他塗工層
- ザイクセン層
- 紙基材
- ・耐水性、水蒸気バリア性
紙コップ
- 耐水性がありヒートシールも可能な紙を製造できます。
- ポリエチレンラミネート紙よりも薄膜でヒートシール性が発現するため、紙包材中のプラスチック成分削減に貢献します。
- ザイクセン層
- 紙基材
- ・紙へのヒートシール性
- ・耐水性、水蒸気バリア性
- ・ポリエチレンラミネートの
代替として使用可能
製品物性
お問い合わせ
機能マテリアル事業部 樹脂エマルジョン部
03-3230-8548