疎水基を有する水系高分子の魅力、製剤安定性を飛躍的に向上させるメカニズムとは?
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アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体とは?
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体はアクリル酸とメタクリル酸アルキルを共重合させているポリマーです。ポリアクリル酸にメタクリル酸アルキルが導入されていると考えると分かりやすいかと思います。外原規ではアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、化粧品表示名称では(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、INCIではAcrylates/C10-30 Alkyl Acrylate Crosspolymerといわれているものです。カルボキシレートイオンが増加し、マイナスイオン同士の反発が増えることにより、増粘する、カルボキシ基由来の増粘に加え、炭素数10から30のアルキル基による疎水基同士の会合による増粘も期待できます。カルボキシ基由来の増粘は多量の金属イオン存在下では、機能しないことはよく知られておりますが、一方、炭素数10から30のアルキル基を有する界面活性剤は多量の金属イオン存在下で増粘することが知られております。金属イオン存在下の製剤に増粘させることを目的として配合されます。また、炭素数10-30のアルキル基を有するということは界面活性剤としての働きも期待でき、事実、乳化物の安定化、界面活性剤の低減、洗浄効果の向上などに利用されています。架橋度の度合いにより、ゾル性増粘剤からゲル性増粘剤まで、コントロールできることも特徴の一つです。
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