ゾル性増粘剤からゲル性増粘剤へ調整可能、ポリアクリル酸の魅力とは?

化粧品

ポリアクリル酸

ポリアクリル酸

カルボキシル基を有するアクリル酸をモノマーとした、ポリアクリル酸は水系の増粘剤として医薬品、化粧品、工業用途など、多岐にわたる分野にて用いられています。化粧品で用いられる場合はポリアクリル酸、またはポリアクリル酸Naとして、医薬部外品として用いられる場合はポリアクリル酸、またはポリアクリル酸ナトリウムとの名称として使用されています。カルボキシル基をモノマー単位で有しており、そのまま水に分散すると酸性の水系分散体としてえられます。得られた酸性の水系分散体にアルカリ剤を徐々に加えていくと、カルボン酸から徐々にカルボキシレートイオンが増加し、マイナスイオン同士の反発が増えます。ポリアクリル酸にアルカリ剤を加えますと静電反発が発生しますが、架橋がなければゾル性増粘剤のままとなります。架橋度が増えれば増えるほど、ゲル性としての増粘効果が高くなります。架橋がない直鎖のポリアクリル酸でも2価以上の金属イオンで架橋させるとゾル性増粘からゲル性増粘に変化します。

住友精化製-ポリアクリル酸

住友精化ではアクパーナという製品名で直鎖のポリアクリル酸Naを提供しています。すでに中和していますので、水への分散は非常に容易で、金属イオンの価数によっては架橋を引き起こし、ゲル性増粘剤になります。キレート剤としての効果も期待でき、架橋型ポリアクリル酸や脂肪酸中和型の界面活性剤を配合した製剤に対して、金属イオンによって引き起こされる減粘現象を抑えることも期待できます。金属イオンの架橋を増やしたゲルを作製するとパップ剤やパック剤としても用いられます。また、架橋度合いをコントロールすることにより、スライム状のゲルを作ることもできます。

キーワード

  • 日用品
  • アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
  • ヒドロキシエチルセルロース
  • ポリエチレングリコール(PEG)
pagetop

本サイトは、お客様が再訪問された際に、最適な情報を提供するなど、快適にご利用いただくためにクッキー(Cookie)を使用しています。詳しくはサイトのプライバシーポリシーをご覧ください。本サイトをご利用になる場合、お客様はクッキーの使用に同意下さい。